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猫丸ねずみの大荒れトーク


不思議な話 No.15父との不思議な話。


不思議な話 No.15父との不思議な話。_b0301400_16054821.jpg

昔 拾ってきた迷い犬の話です。

猫丸が16歳の夏、仲間内で心霊スポットに出掛ける話が持ち上がり、 猫丸は嫌だというのに無理矢理連れて行かれた場所は都内の某心霊スポットでした。

仲間6人心霊スポットへ到着すると、そこは外人墓地。

整備され夜でも電灯がついている綺麗で明るい高級墓地でした。

皆でゾロゾロと歩いていると、あるお墓の後ろから急に何かが飛び出してきて、皆は驚き悲鳴を上げました。

何?と思って見ると、小さな黒いわんこでした。

いままで見たことのない犬種でした。よく見ると小さい尻尾を思いっきり振ってますが
なんだか今まで見たことのない尻尾で、もっとよく見ると切断されているようになってます。

まぁ、後でわかったことですが、ある犬種は生まれた時に尻尾を切断し尾を立てる
のだそうです。(ひどい!)

「なんで こんな 所に 犬がいるのかな?」なんて 話していると、その犬は猫丸から
離れようとはせず、クンクン鳴いてまるで抱っこをせがむようでしたから、なんだか可愛くて抱っこすると、余程 疲れていたのか安心したのかそのままスヤスヤ寝てしまいました。

犬が飛び出してきたお墓に刻まれた名前を見ると「チャミィー」と書いてあり、取り敢えずチャミとお名前を勝手につけ、チャミを抱いて一番近くの交番に迷子の届けを出しました。

するとお巡りさん、「飼い主が 見つかるまで預かってほしい」と 言うのです!

仲間内で話し合い、猫丸が預かることが1番良いと仲間内で意見が勝手に一致され、仕方なく家に連れて帰りました。

両親は特別反対もしなかったので、そのまま預かることにしたのです。

それから数ヶ月、警察からはなんの連絡もなく、もうすっかり我が家の一員となっていたチャミ。

何故だかチャミが来てからというもの、家族がとても仲良しになり父にも良いことばかりが続いていました。

そして、もうすぐチャミが来て一年が過ぎようとする頃、夏休みに恒例の母方の祖母の家に遊びに行くことになり、父は仕事で2日後に車で来るというので、その時に父がチャミを連れてくる予定でした。

父が来るという日、久しぶりに会うチャミに会えるのが嬉しくて、ワクワクしながら待っていました。

父が祖母の家に到着し、待ちきれない思いで車のドアを開け「チャミ?」と呼び中を探しました。

すると、チャミはいません。

父に「チャミは?」と訊くと、「それが…」と言ったっきり暗い表情をするのです。

その様子から「何かあったの?」と父に訊くと、仕方ないという様子で父が話し始めました。

「車にチャミを乗せて出てきたんだけど、高速でドライブインに寄り、その時までいたんだよ。それからまた出発して暫くすると、いきなり前方から青い光が差し込んできて、あまりの光に目が痛くてブレーキをかけて止まったんだよ。幸い追突事故にはならなかったんだけどな、チャミは?とハッと気づいて車の中を探すと、もうどこにもいなかったんだよ…。」と。

「え?窓空いてたの?」と訊くとエアコン付けてたから締めてたというのです。

「消えちゃったの?」と訊くと「うん、消えた…」と。

「逃げちゃったんじゃなくて?」「うん、消えた…」と。

チャミはこの日を境に本当に消えてしまったのです。

突然現れ、突然消えた不思議なわんこチャミは、青い光に包まれて一体どこへ消えてしまったのでしょうか…。

その日、父は一日腑抜けた顔をしてボーッとしてました。

そしてそれから1ヶ月もしない内に、ポメラニアンの仔犬を買ってくれたのでした。笑


父との霊的思い出は何度もありますが、父は霊的な事に否定的な人間でしたので、
こういう事象があると、自分なりに解釈し決して肯定はしませんでしたねぇ (^_^;)

多分、父は怖かったのでしょうね。毎回真っ青な顔はしてましたから…。

猫丸が中学生になってからは、否定的なコトは何故だかほぼ言わなくなりましたけどね。

父が夜遅く集金に行くことになり、一緒に行った時の話です。

猫丸は小学6年生、妹は幼稚園の時です。
その日は母がいなかったので、夜遅く私たちを置いて出られないと思ったのでしょう。

遅い時間に猫丸姉妹を連れて集金しに車で出発。
夜も遅い時間、眠かったので一緒に出かけるのは本当に嫌だったのですが、その時何だかそれだけではない嫌な感じがしたんです。

なので正直に父に「なんだか嫌な感じがするょ」と言うと「また おまえはそんな事を言って、いい加減にしろ!」と怒られました。

怒鳴られた猫丸は嫌な気分になって後ろのシートでふて寝していました。

すると車のトランクの方から、すごく嫌な感じがしたんです。

どんな?と聞かれたら「怖い視線を感じる」…そんな感じでしょうか。

そこでもう一度、父に訊きました。「トランクに何があるの?」と。

すると父は思いっきり引きつった顔になり「今日人から預かった懐剣がある。おまえに見て欲しいって」というのです。

こんな事は初めてでしたから驚きました。

懐剣?(かいけん:護身用の小さな刀)なんでもその懐剣の持ち主が、知り合いに頂戴した物だそうで、それを貰ってから具合が悪いとのことでした。

父が懐剣を預かったのは数日前。懐剣を預かったことをすっかり忘れていた父が、猫丸の話を聞いて青ざめた訳です。

突然暫く黙って父が「で、何なんだアレは?」と訊いてきました。

「なんだか怖い女の人が睨んでるような感じ」と正直に言いました。

以前から父には本当の事を言うと(霊的な事)怒られるというパターンでしたから
本当の事を言うべきか迷ったんですけど、今回は父から訊いてくるので正直に答えた訳です。

「女の人が睨んでる?」「うん」それだけ会話をすると、後はまただんまり。

そうこうしているうちに、目的地に到着し父は車を降りて集金に出掛けました。

妹は爆睡。猫丸は気が気じゃない雰囲気に眠れない。10分くらいで父が戻り、
家に向かって走り出しました。

すると父は「あの懐剣どうしたらいいんだ?」とぶっきら棒に訊いてきました。

そんな態度に腹が立った猫丸は「女の人に返したら?」と意地悪を言ったんです。

その時です。急ブレーキをかけて車が停止しました。

その衝撃で転げた妹が起き、泣き出しました。

父は「ごめん、ごめん」と妹にいいました。

猫丸だって痛かったんですけどね。

急ブレーキをかけた父に「どうしたの?」と訊くと「お前がそんなこと言うから見ちゃったじゃないか。」と青ざめてました。

父曰く、女の人に返せば?と猫丸が言った瞬間、日本髪を結った女性が車の目の前に立ったので急ブレーキをかけたそうです。

父は仕事の虫で、今まで仕事を休むことがなかったんですが、次の日父は高熱を出し
寝込んでました。仕方がないので、その女の人と話をしょうと思った瞬間、猫丸の隣には日本髪で着物姿女の人がもう座っていました (^_^;)

もう本当驚いて、「うわぁ!」と叫んじゃいましたょ。

「なんでこんなことするの?」と尋ねると「なにもしていない」というのです。

「ならどうして父がこんなことになっているの?」と訊くと「怖いからでしょ」と
いうので、つい笑ってしまいました。

不思議なことに怖い感じだった女性が、なんだかもう怖い感じではなくなってました。
するとまだ何も聞いていないのに「あなたの近くに来たら、もう何だか大丈夫になりました。ありがとう」といって直ぐに消えちゃいました。

まったく意味がわかりませんでしたが、なんだか成仏できちゃったようです( ̄▽ ̄)

すると父の具合も急に良くなっていたので父に言いました。

「あの女の人がもう大丈夫になったって言って消えちゃったょ!」と。

すると父はまた青ざめた顔をしながらも「そうか…」といい、布団を上げ出掛けました。

具合も良くなったので、どうやら懐剣の持ち主に返しにいったようです。

持ち主に事情を話すと、持ち主さんも急に体の具合が急に良くなり本当に喜んでくれたそうです。

詳しい事情は全くわかりませんでしたが、一件落着したようでヤレヤレでした(^_^;)

このことをキッカケに、父は霊的なことに否定的にならなくなりました。

言わなかっただけかもしれませんが…。

幽霊に取り憑かれて懲りたのかな?と思ってみたり…笑

あの女の人のお陰で猫丸も助かりました。





ほな(=゚ω゚)ノ


by neko_nezumi | 2014-05-23 16:03 | 不思議 心霊

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