2015年は未年(ひつじどし)です。
未の12支での未の意味合いは「地面に根を張り芽を出すさま」を表し、また未完成の若い気が集まり、未熟だがパワーのある者達が未来を憂い、未来の安定や平和のために具体的行動にでる年のようです。
今年は未は未でも乙未(きのとひつじ)であり、乙は抵抗勢力を表します。
世の中が変わり低迷するほど、人々の抵抗する力を高める年となる様です。
また紆余曲折(うよきょくせつ:色々変わること)があっても困難から逃げずに立ち向かう集団が出てくるとみます。
冬の寒さが厳しさを増し、黙し震えて耐えた人々も立ち上がらねばなりません。
そうしないない因循姑息(いんじゅんこそく:旧習を改める事をせず、その場凌ぎに物事をするさま)な人々は、世の堕落に巻き込まれる可能性がある年。
そのため、非常に苦労し悩む意味合いの濃い年となりそうです。
物事を解決するためには、解決するべく努力を続けねばなりません。
悪い風潮や悪習慣を断ち切り前進しない人や物事は、停滞しながら先にも進めない辛く苦しい年となりそうです。
ひつじの未という字は、枝葉の繁栄、繁茂(はんも:生い茂ること)を表す字でありますが、草木が生い茂ることで逆に言えば暗くなることになります。
なので未という字には先々が暗く分からないという意味も含まれます。
羊は集団で草を食べ尽くす習性から、飢饉の影響もあるかもしれません。
未は昧に通じることから不昧(ふまい:利欲に心をくらまされないこと)でなければならないことです。曖昧にして見失わないことが重要であり、利欲に先走らないことが大切です。
世で言えば、繁茂が過ぎれば世の中が乱れる事になります。不正という世の繁茂で何事も見えにくくなっていることで、思い切った改革、未来を切り拓く為の革命という事態が起こりやすいことを示しています。
後ろめたい行動や言動を慎んで公明正大(こうめいせいだい:私心でなく正しく事の行われること)を行うことが大切な年。
従来の勢力と、新しい勢力とが衝突する年となりそうです。
昨年よりもクーデターや戦争、テロなどが非常に起こりやすい年だといえます。
海外で起こる事態は、対岸の火事ではなくなる可能性を秘めた年です。
それだけに惑わされることなく冷静に対処せねばなりません。
ひとつボタンを掛け違えれば、大変な事態へと進んでしまいます。
現代日本人は「まさか」という安易で無頓着な気質になりつつあり、見て見ぬ振りの他人事気質が招く厄災が、具体的に個人に降りかかる年でもありそうです。
目に見えるものばかりを過信し簡単に世情に流されてきたからです。
今年は時代の分岐点、そして節目となる重要な年ですから、既存の古い考え方を捨て、日本の為となる正しいものに着目できる感性を持たねばならない年のようです。
羊の習性は臆病で脆弱(ぜいじゃく:もろくて弱いこと)なので群をなして行動します。
単独の羊を捕まえようとすれば、羊は恐怖心で逃げ回りますが、集団の羊は囲いの中に追い込み易く簡単に捕獲できるんだそうです。
キリスト教には「迷える羊」という言葉がありますが、これはイエスの教えに必要性を説く時に使用される言葉です。羊は羊飼いがいないと毎日行きかう道もすぐに迷うことから使われているようです。動物の中でもこれ程の方向感覚のない動物はいないんだそうです。キリスト教には羊の習性を例えた話が多く「迷える子羊」とは正に人間になぞらえた言葉です。
羊の諺は多く、例えば「一匹の羊が溝を飛び越せば、全ての羊は後から続く」これは悪いことが伝染し易いという例えで、それにより指導者にはその資格が必要であるという意味だそうです。
過去実際に羊の群のリーダーが崖から落ち、その後に続く1500匹の羊も次々と落ちてしまったという珍事件が起きたそうです。
このような事が人間界に起きないよう、注意したい年であります。
具体的にリーダーの資格が問われるだけに、リーダーの失敗の責任を取る形になるかもしれません。
また羊には「生贄:いけにえ」という意味合いもあり、エルサレムの神殿では毎日、民の罪を払う為に子羊が生贄として神に捧げられてきました。
なので苦しみと犠牲を求める時代になりかねません。
そうならないことに切に祈ります。
羊には「羊質虎皮:ようしつこひ」といい、外見だけは立派だ…という例えの意味で、実際は羊なのに虎の皮を被っているという意味や、逆に中身はオオカミなのに、羊のように可愛く見せかけて人を騙すという「羊の皮を被ったオオカミ」なんてものもあります。
それだけに真意の見えない人たちが出てくる年にもなりそうです。
決して見かけで判断しないことが大切な一年となるでしょう。
中身を重要視し、腹の底を話し合える時間と手間をかける人間関係の在り方で、失ってきたものを取り戻す努力が必要となる年のようです。
羊は弱いなれど一度集団となれば「群羊を駆りて猛虎を攻む:」という集団となって強者に対抗する力を含んでいます。羊には賢いリーダーが必要です。で、ないと本気で日本国民は路頭に迷います。日本の憂いを取り払うリーダーが現れてくれるとよいのですが…。
今年は、家庭の災難というキッカケから家庭円満の為の人間関係の基礎をやり直すことが重要な年です。
家庭の危機を感じている方は勿論のこと、万が一家庭の危機に陥った方などは、人間関係の基礎から打ち直す時です。人の心を思い遣るという基礎をしっかりと構築してください。全ては「あなた」の為です。世が殺伐としても、人同士の繋がりが深ければ、必ず頑張れるはずです。
大晦日の紅白で、突然サザンオールスターズが31年ぶりに出場が決まりライブ会場から歌を披露するハプニングがありました!
急遽決まったというサザンオールスターズが歌った曲は「ピースとハイライト」でボーカルの桑田佳祐さんはちょび髭を付けて登場しました。
この歌詞やちょび髭など、なかなかに興味深いものがあります。
この歌詞は強い平和へのメッセージ性があります。
著作権がありますので、ブログには載せられませんが、興味のある方は一度目を通して見てください。
天皇陛下は2015年の年頭に当たり、宮内庁を通じ感想を公表されました。
それには今年は終戦から70年という節目の年であることに触れられました。
戦争では多くの人命の犠牲に「この機会に、満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び、今後の日本の在り方を考えて行くことが今大切なことです」と述べられました。
また、今年は阪神淡路大震災から20年目という節目の年でもあります。
この年が同じ悲劇のキッカケを作らないように切に祈ります。
平和は各家庭からだと存じます。
各家庭の平和が保たれる正しい努力こそが、世の中の平和を叶えると信じます。
では、2015年、良い年となりますように…。
ほな(・ω・)ノ